准看護師でも急性期病院で働くためのポイント
准看護師が急性期病棟で働くのは難しいですか?
准看護師が急性期病棟で働くことは難しいです。大学病院、総合病院の採用は正看護師の方が多いです。准看護師の採用はほとんどありません。
なぜ准看護師の採用は少ないのですか?
准看護師の採用が少ない理由には、主に3つあります。1つ目は、診療報酬制度が関わってきます。診療報酬を高く設定するために「7:1看護体制」に力を入れています。しかし准看護師はこの看護体制「1」には含まれません。あくまで正看護師が対象です。
2つ目は、医療がますます高度になっていく中、准看護師の学習内容だけでは臨床経験が少ないと考えらえ、急性期病棟では准看護師の採用はしないことが多いです。
3つ目は准看護師は看護部長や看護師長の管理職には就けないということです。高度な医療が必要とされる今、認定看護師や専門看護師など急性期病棟にはスペシャリストが必要です。ですから准看護師は正看護師に比べて求人が少ないです。
准看護師は急性期病院で働けないんですか?
急性期病院への就職は可能です。しかし、配属先が外来やオペ室、検査室など病棟以外になることが多いです。なぜなら、看護体制の問題で准看護師は前述の通り、看護師「1」にはカウントされないので病棟以外の配属になります。
どうすれば急性期病棟で働けますか?
一通り、臨床経験を積むことが必要になってきます。なぜなら採血や点滴、注射やバルーン交換、胃ろう管理など処置を間違えば命にかかわる問題になります。そのため、臨床経験を積めばある程度のスキルがあると認められるので、准看護師でも急性期病棟で採用され働くことも可能です。
臨床経験は絶対必要ですか?
臨床経験はあるに越したことはありません。注射や採血などをスムーズに行えれば、臨機応変に看護技術が使えます。さらに、即戦力として働くことができます。しかし、新人看護師や臨床経験が少ない准看護師でも急性期病棟で働くことはできます。
新人看護師や臨床経験が少ない准看護師でも働けるコツはありますか?
あります。新人看護師や臨床経験が少ない看護師の人はプリセプター制度がある病院を選ぶとよいでしょう。先輩看護師のマンツーマン指導が受けれますから、新人看護師も経験の少ない看護師も安心して働くことができます。准看護師が急性期病棟で働くメリット・デメリットはありますか?
メリットは、短時間で多くの症例の経験や看護技術が体得できるためスキルアップの近道になります。しかし常に緊張感はあります。逆にデメリットは、急変や救急搬送などバタバタと忙しいので肉体的・精神的には負担がかかります。しかし活気があるのでやりがいを感じることができます。
急性期病棟で働くことはメリットの方がデメリットより大きいです。
急性期病棟で働く准看護師さんの話によると、臨床経験が少なくてもプリセプターにマンツーマンで指導してもらったり、先輩看護師さんの技を観察しながら急性期病棟で臨床経験を積んだという話があります。。
臨床経験が少なくても、恥ずかしがらずプリセプターさんに何でも相談する、頼ることで准看護師でも急性期病棟で活躍することはできます。
どうしても急性期病棟で働きたいのですが…
スキルアップしたいという気持ちを前面にアピールしましょう。なぜなら、急性期病棟は看護師にとって一番スキルアップできる環境が整っているからです。准看護師でも「スキルアップしたい」「急性期病棟で頑張りたい」「将来、准看護師として経験を積んで正看護師を目指したい」という気持ちを面接のときに伝えれば急性期病棟で働く可能性が広がります。